粥つれづれ

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オートミールの粥を見ていたら、甘酒のことを思い出してしまいました。

正月に神社で作る大鍋の甘酒です。

ここでは、神社の甘酒のことを書いてみます。

初詣


1月1日午前零時  新しい年の始まりです。

私は大府市の横根藤井神社で氏子総代をおうせつかっている一人です。

寒い中、初詣に御参拝いただく方々に、甘くて暖かい甘酒を飲んでいただければと思い、大きな鍋で温めてお出ししています。

境内では大きな火が燃え盛っています。

午前零時を期して甘酒を配り始めます。

子供にはお菓子袋も用意されますし、大人には意外にしゃれた感じの茶碗や御神酒もさしあげます。

数に限りがありますので長蛇の列になってしまいます。

一千個以上用意してありますが、大抵出払ってしまい、後の方には紙コップで甘酒を飲んでいただくことになります。

この藤井神社の場合、長い列が二つできるのが通例です。

神様にお参りする方の列と、甘酒の方の列です。

どっちを先にするかは難しいところかもしれませんね。

神様に参拝してから甘酒に行ったら、無くなっていたということもあり得ますし、初詣に来たのだから甘酒より参拝が先だと言われる方もおありでしょうから。

神社の甘酒づくり


直径数十cmのクド(かまどのことです)に1mもある大鍋をかけて甘酒を温めます。

このセットは3セットあり、フル稼働します。

更にもう一セットありますが、これは甘酒ではなくお湯を沸かすこと専門に使われます。

業者から購入した濃縮甘酒に水と塩砂糖を加えて沸騰するまで温めます。

一鍋温めるのに20分近くかかりますが、その間ずっと混ぜ続けなくてはなりません。

大きな柄杓でゆっくりかき混ぜるのです。

8時ころから作り始め、午前零時を過ぎて1時ころまでどんどん作り続けます。

交代選手もそんなにいませんし、結構しんどいです。

塩と砂糖の量はあらかじめ秤で計測してありますから間違いはないのですが、一鍋に入れる水の量が少しづつ違ってきます。

目分量で入れるからです。

濃い目の場合もあれば、薄めの場合も出てしまいます。

午前零時までは作っては貯めておくわけですから、互いに混ぜ合わせて大体平均になるようにします。