オートミールのミネラル

オートミールのミネラル

ミネラル

人の身体は、ほとんどが炭素と水素、酸素、窒素から出来ています。しかし残りの5%ほどは無機質成分で出来ており、この無機質ををミネラルと言います。

英語のミネラル(mineral)は、広い意味での鉱物を意味しています。

ミネラルは身体を構成する成分でもありますが、体の活動を助ける作用もします。

構成成分としては骨などを作っているカルシュウムやリンなどです。

体の働きを助ける機能性物質としては、赤血球の中にあるヘモグロビンに含まれる鉄などです。

体内で合成して作り出すことは出来ませんので、すべて外部から食品として摂取しなくてはなりません。

ダイエットとして、炭水化物を一切摂らないとか、バナナだけしか食べないなどというダイエット方法も有るようですが、炭水化物を断っているつもりが、このようなミネラルをも知らないうちに断っている可能性もありますし、バナナに含まれていないミネラルも摂らなければならないかもしれません。

通常食べている食品には十分ミネラルは含まれていますから、全体的に減食する分にはさほど問題はないと考えられます。

朝食をオートミールにするダイエットも、その様な観点から昼食も夕食も通常通り摂ることを勧めています。


食品中の無機質(ミネラル)

文部省の「日本人の食事摂取基準」では、食品の無機質(ミネラル)として9種類を取り上げています。

そこでは無機質として記されていますが、一般に言うミネラルのことですので、ここではミネラルと言うことにします。

その9種類のミネラルを列記します。

  ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン 鉄 亜鉛 銅 マンガン

です。

「日本人の食事摂取基準」で取り上げていないからと言っても、まだ主要な他の成分もあります。例えば、

  クロム モリブデン セレン ヨウ素 

などですが、さらに、硫黄、コバルト、フッ素、スズ、ニッケルなども知られています。

これらのうち、ナトリウムとカリウムを電解質と言いますが、これは体液の中ではイオンとして存在することが多いためです。


オートミールのミネラル

オートミールに含まれているミネラルは、「日本人の食事摂取基準」には次のように記されています。

 可食部100gについて、

   ナトリウム          3mg
   カリウム         260mg
   カルシウム        47mg
   マグネシウム      100mg
   リン           370mg
   鉄            3.9mg
   亜鉛          2.1mg
   銅           0.28mg
   マンガン         −

となっています。

他の穀物と比較してみますと、ほとんどが多いか、やや多い方です。

オートミールはオーツ麦を加工したものですが、オーツ麦は昔、小麦の中に生えていた雑草だったと考えられています。

耐寒性も強く、丈夫な麦ですので、ミネラルも多いのかもしれません。