オートミールのマグネシウム雑学>
オートミールのマグネシウム
マグネシウムオートミールはミネラルが豊富ですが、オートミールのマグネシウムの含有量は、他の穀物に比較して多い方に属します。体内のミネラルとしてのマグネシウムは、血圧の調節に関与したり色々の働きをする重要な成分です。 オートミールはこの重要なミネラルを比較的多く含有しているのです。 マグネシウムは大人では約30gほど体内にあり、大半は骨に含まれています。 残りのマグネシュウムは細胞の中や血液、神経、脳、筋肉などに含まれていて、細胞の基本的機能に関与したり、色々の酵素の働きを助けたりします。 マグネシウムの働き マグネシウムの多くは骨の中に入っていますが、このマグネシウムは骨にカルシウムがうまく行き渡るように調整し、丈夫な骨にする役目を担っています。 また、細胞内にあるマグネシウムは、カルシウムやナトリウムの量を調整して、血圧を調整する作用もしています。もし、この調整がなく、カルシウムやナトリウムが多くなりすぎると血圧は上昇してしまいます。 カルシウムは動脈を収縮させて血圧を上げる方向に作用しますが、マグネシウムは動脈を弛緩させ、血圧を下げる作用をします。 お互いの作用によって、血圧を正常に保つことが出来るのです。 マグネシウムは筋肉の収縮にも関与しています。 筋肉はカルシウムの刺激によって収縮しますが、マグネシウムはその作用にブレーキをかけ、むやみに収縮しないように調整しています。 心臓が規則正しく拍動するのにもこの作用が働いています。 そのほか、糖質をエネルギーに変える際の手助けや、たんぱく質の合成にかかわったり、神経の伝達を正常にしたりする仕事も行っています。 マグネシウムと言うミネラルはこのように実に様々な働きをしていますが、オートミールには豊富にそのマグネシウムが含まれているのです。 オートミールがダイエットに向いているだけでなく、離乳食にも良いと言われるのが分かるような気がします。 摂取量 マグネシウムはどのくらい摂れば良いのかということです。 「日本人の食事摂取基準」では、成人男子の場合大体300mg程度、成人女子の場合240mg程度とされています。 これは平均的にこのくらいは少なくても必要であろうとの量ですが、推奨としては、これよりも40〜50mgほど多目のほうが良いとしています。 これ以上摂ると問題であると言う量を示す上限値は記してありません。 通常の食事から、危険なほどマグネシウムを摂取する可能性はないと判断されているためです。 しかし仮に、サプリメントであるとか、マグネシウムを人工的に添加した食品を大量に摂って、過剰となった場合には、いわゆる下痢を起こします。 実は、マグネシウムは下剤として使われているのです。 逆に不足するとどうなるかということですが、通常の食事をしている限り、まず、不足することはありません。 しかしもし何らかの状態により慢性的な不足状態になりますと、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患の可能性が高まると言われています。 また、神経過敏症や、不整脈なども報告されています。 |