オートミールダイエットは治療行為か

ダイエットは治療行為か

治療とは

治療と言うのは、患者の病気を治し、健康にするため施す行為のことです。

拒食症や過食症は病気と言えるでしょうが、肥満そのものは病気とはいえません。

しかし肥満は色々の病気を引き起こす元となります。

その意味で肥満を改善することも治療の仲間と考えることも許されるでしょう。

そのための治療方法は食事のカロリーコントロールですが、これは医療行為には含まれません。カロリーコントロールにともなうサプリメントも医薬品ではなく栄養補助食品と言われています。

さらに、医者にはかからず自分自身で行う食事のコントロールは治療ではあっても医療ではないと思われます。

昔の呪術の時代から近代医療へと医学は進歩してきていますが、

  病を治すのは医師ではなく、自らの身体が病を治すのだ

と言われます。

治療してもらう人の「治ろうとする身体の機能」を補助するのが治療や医療行為なのです。

患者自身の治ろうとする意思が大切なのです。

21世紀の現代では、生物の体の機能がより詳しく解ってきたため、色々の手段が用いられるようになってきています。

結果に見ながら、また合併症を考えながら処置を行うわけです。

また看護師のおこなう看護や介護なども、患者のフォローと言う意味で治療に大きな影響があります。


医療と民間療法

治療には医師を主体として行う「医学的治療」と、経験に基づいて民間人が行う「治療方法」があります。

後者は民間療法などとも言われます。

民間療法では、経験によって培われた方法が用いられため科学に裏打ちされていないこともあり、誤った治療法や効果の無い治療法であるることがあります。

他方健康ブームとして、民間療法が広まる場合もあります。

現代医療では治療効果が出てこない症状に対してこのような民間療法もよく使われます。

オートミールダイエットは治療か

ここまでかなり厳密に治療行為と医療行為の違いを見てきました。

オートミールダイエットは医者にはかからず自分自身で行う食事のコントロールです。

自分自身で行うのですから、病院や診療所などで、医師を主体として行う「医学的治療」すなわち医療行為ではありません。

治療とは、特に患者の病態を改善し、健康にするため施す行為です。

肥満は病気ではありませんが、肥満を改善することも治療の仲間と考えることも許されるものと考えられます。

結局、オートミールによるダイエットは自分で行う治療行為であると言っても差し支えないものと考えられます。