オートミールダイエットと血圧

オートミールと血圧

ダイエットによる高血圧の改善

肥満になると血圧が高くなりやすく、肥満は高血圧の原因の一つとなります。

肥満は余分な脂肪が沢山付くことによって起こりますが、体内に脂肪が多すぎるのですから、血管内にも脂肪が付いてしまい、動脈硬化を起こして血圧が上昇するわけです。

脂肪の付きすぎはこれだけではありません。血液中に脂肪が多くなって高脂血症になりますし、血液中に脂肪の分解物である糖が多くなって糖尿病になります。

ダイエットによって体脂肪を減少すれば、高血圧とともにこれらも改善することが出来ます。


オートミールによる高血圧の改善

オートミールはオーツ麦を加工したものですが、食物繊維を多く含んでいます。

その食物繊維には、水溶性のものと、不溶性のものの両方が入っています。

水溶性のものは食品の中のコレステロールにも絡みつき、消化吸収を妨げ、排出する作用も有ります。

不溶性のものは腸壁を刺激して便通を良くし、コレステロールの腸内にとどまる時間を短くします。
そのため、血液中の特に悪玉コレステロールは減少し、相対的に善玉が増えますので、血管内壁についていた脂肪が掃除されます。

結局動脈硬化が改善され、血圧も正常になってくるのです。

特に肥満した人に対してはこの効果が良い結果をもたらします。

ダイエットしなければなりません。ダイエットすれば血圧も良くなります。


高血圧

血圧は時間的に常に変動していますが、高血圧とは、平均血圧が正常範囲以上に高くなっている状態のことを言います。
高血圧になっても自覚症状はほとんどないことが多いのですが、困ったことに脳卒中の危険性は高くなってきます。
高血圧は生活習慣病の一つで、高血圧、肥満、高脂血症、糖尿病とを同時に併せ持つ人は、「死の四重奏」とさえ言われています。
メタボリックシンドロームと呼ばれるのもこの4つを持っている状態をいいます。

高血圧の基準
日本高血圧学会では血圧について以下のように定めています。

分類収縮期血圧(mmHg)拡張期血圧(mmHg)
至適血圧<120 かつ <80
正常血圧<130 かつ <85
正常高値血圧130〜139または 85〜89
軽症高血圧140〜159または 90〜99
中等症高血圧160〜179 または 100〜109
重症高血圧≧180または ≧110
収縮期高血圧≧140かつ <90

少しややこしいですが、要するに、高い方が140以上または低い方が90以上のとき、高血圧とされます。
しかし、近年の研究では、収縮期血圧で120未満が血管にとって安全なレベルとされています。
血圧が高い状態が持続することが問題であり、運動時などの一過性の高血圧のことではありません。
高血圧の診断は数回の測定の平均値をもって検討されます。
運動や精神的な興奮で血圧が上がるのは生理的な反応であり、これは高血圧とは違うものなのです。