オートミールダイエットとメタボ

ダイエットとメタボ

メタボとは

メタボとよく言いますが、これはメタボリックシンドロームを略した言葉です。

肥満・高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を持っている状態を言います。

4つとも併せ持った場合、「死の四重奏」とさえ言われます。

メタボになると脂肪が多いわけですから、血管の内面に脂肪付いて動脈硬化になります。

降下した部分のコレステロールの塊がはがれて脳に入って脳梗塞になることもありますし、心臓の血管に詰まれば心筋梗塞になります。

メタボは怖いです。ということは、内臓脂肪は怖いですと言うことですし、それは肥満は怖いですということです。

ダイエットを一生懸命実行しましょう。しかしダイエットだけではだめです。同時に運動によって筋肉を付けないと、ダイエットをやめた途端、以前にもまして肥ります。これはリバウンドと言われます。


メタボリックシンドロームの原因

高血糖や高血圧はそれぞれ単独でも危険性が高いのですが、これらがいくつか重なりますと、動脈硬化の発生頻度が高まり、ハイリスクになります。

このようなリスク集積状態は、偶然に起きたのではなく、生活習慣によって内臓脂肪が蓄積し、肥満していることが共通の基盤となっています。

内臓脂肪はいけないけれども皮下脂肪なら問題ないと言われていましたが、、内臓脂肪も皮下脂肪も、メタボリック症候群としてほぼ同等であることが判明しました。内臓脂肪だけ問題ではないと言われるようになっています。


治療と予防

基本的に自覚症状に乏しいのが生活習慣病の特徴です。

その治療は、この病態を長期間持続させた結果として生じてくる「合併症予防」に目標がおかれます。

メタボリックシンドロームの治療は、動脈硬化の治療が目標となります。そのための脂肪蓄積の進行を防止し、解消しなければなりません。そのための治療としては、食事療法によるカロリーコントロールと、脂肪燃焼を促すための運動が基本となります。

また、喫煙は個別の動脈硬化の危険因子である事が証明されていますので、禁煙のための努力も並行して行わなくてはなりません。

オートミールダイエット

オートミールダイエットというのは、今までの朝食の代わりににオートミールを朝食として食べることによってダイエットしようというものです。

オーツ麦は食物繊維を多く含んでいますが、これを食べられるように調理するには長時間を要します。そこで、専門メーカーでオーツ麦をローラーで平たくするなど色々の加工をしたものがオートミールです。元がオーツ麦であるためオートミールには沢山の食物繊維が含まれています。

オートミールには、水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維の両方が含まれています。

水溶性食物繊維は水分を吸収しドロドロの糊のような状態になり、食物を包み込んで、消化酵素が食物に接触することを阻害しますので結局消化吸収が遅くなってきます。

その結果、食後の血糖値の急上昇を抑制し、すい臓からのインスリンの分泌量を抑えてくれます。糖尿病は膵臓を痛めることがありますが、そのためには良い働きをします。

さらに、水溶性食物繊維は、コレステロールを包み込んで排出してくれるため、動脈硬化や心筋梗塞を予防します。

オートミールダイエットは、カロリー低減とともにこのような作用をも持っていますので、メタボに対して非常に有効です。

カロリー低減することは体脂肪を低下させることにつながります。要するにダイエットできるわけです。

朝食にオートミールを摂れば、少量のオートミールでも満腹感も得られますし、腹持ちもいいです。

昼食と夕食は今までどおりでよいのです。

でも、朝食で訳300kcalの低減が行われますから、一月に1kg程度のダイエットが出来るのです。

ただし、カロリーコントロールるだけではダイエットは出来ず、必ず運動することが必要です。リバウンドしにくくするためです。

小食の癖をつけると良いです。そうすればダイエット、ダイエットと騒がなくてもダイエットできます。

根本問題は、肥満から脱却しようとする食欲に勝る精神力です。この強い精神力あるならば必ずダイエットを成功させることが出来るでしょう。