「老化防止」肌ホネ血管を若く保つにはオートミールが良い

オートミールは老化防止に役立ちます
「老化防止」

「ためしてガッテン」で言う老化防止

NHK 「ためしてガッテン」で放送された老化防止の内容と関連したお話です。

「ためしてガッテン」では、老化の原因としてAGEいう物質が関わっていると言っています

AGEは、誰でも、お肌や、骨、目、血管など、全身のあらゆるところに蓄積してくるのです。

この蓄積を阻止すれば老化が防止できるわけです。

食事によって糖が吸収されますので、食事後に高血糖を起こさないようにすることが大切です。

オートミールは、食事後の高血糖を抑制しますので、老化防止に役立ちます。

また、wikipediaでも詳細に説明されていますので、こちらも参考にしてあります。


老化防止にはオートミールが良いのです

昭和天皇はオートミールがお好きでした

オートミールは健康においてとても大切な役割を果たします。

昭和天皇は意外に先進的なお考えをお持ちだったのかもしれませんが、オートミールを好んで食されていたのです。

オートミールには色々の効能がありますが、老化防止の効果も持っています。

昭和天皇は、オートミールが美味しくて大好きだから食されていたのか、老化防止をお考えの上で食されていたのかよくわかりませんが、植物学に精通されておられましたから、その効能についてよくご存じだったのではないでしょうか。

老化防止にはオートミールが良い

オートミールと言うのは、オーツ麦を調理しやすく加工したものですが、とても食物繊維をたくさん含有しています。

オートミールは穀物の中では食物繊維の含有量がトップクラスなのです。

老化防止のために一番大切なことは動脈硬化を防ぐことです。血管をいつまでも若々しく保つことです。これが老化防止の第一条件です。

オートミールがなぜ老化防止に役立つのかを順を追って説明しましょう。

オートミールの食物繊維は都合のよいことに2種類の食物繊維が入っています。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維です。

オートミールを食べますと、その水溶性食物繊維はまるでノリのようにドロドロした状態になり、一緒に食べた他の食品のコレステロールや炭水化物に絡みつきます。

食物繊維と言うのは人間の消化酵素では消化できないもののことを言います。

そのためこれらのコレステロールや炭水化物はなかなか消化吸収されていきません。

言い換えればゆっくり消化されるようになるわけです。

もし、急速に消化吸収されますと、血液中の血糖値が急速に高まり、膵臓から大量のインスリンを出させますので膵臓に負担をかけてしまいます。

また、血液中のコレステロールも増加しますから血管の内壁に付着し、動脈硬化の原因になります。

ところがオートミールを食べますとゆっくり吸収されますからこれらの問題が防止されるわけです。

コレステロールは血管につきにくくなりますから血管は動脈硬化しにくく、いつまでも若々しくいられます。これは老化防止の大切な働きです。

オートミールの水溶性食物繊維は炭水化物にも絡みつきますから消化を遅くし、結果として血糖値の急激な上昇を防止します。

膵臓を守ることになりますのでこれも立派な老化防止の役割を果たしたことになります。

動脈硬化が予防されると、心筋梗塞や脳梗塞の予防にもなります。大変重要な老化防止を行っているわけです。

さらに、オートミールの不溶性食物繊維は腸壁を刺激し、排泄をうながしますから便秘になりにくくなります。

要するにお腹の調子が良いわけです。

オートミールを食べることは老化防止の役に立つのです。


その他「老化防止」の色々の説


wikipediaによりますと、老化防止についていくつかの説が示されています。

プログラム説
それぞれの細胞には、分裂可能な限界回数がはじめから設定されており、その回数を迎えて分裂ができなくなるためであり老化防止を人為的に行うのは困難だという説。

エラー説
細胞分裂の際に少しずつ発生する突然変異が、徐々に蓄積されていき、最終的に破綻することにより老化が起こるのではないかという説。この説も突然変異を前提としているため老化防止は困難であると言いたそうです。

活性酸素説
代謝に伴って活性酸素が発生しますが、その活性酸素によって身体がダメージを受けることが原因という説。この説ならば活性酸素を抑制すれば老化防止はできることになります。

摂取カロリー説
常に十分なカロリーを摂ると老化は早まるけれども、低カロリーの摂食は多くの動物の老化防止になると言われています。
栄養が不足すると、DNA修復の増加した状態を引き起こし、休眠状態を維持し、新陳代謝を減少させるからです。そうしてゲノムの不安定性を減少させて、老化は防止されるといわれています。


「ためしてガッテン」の内容

老化の原因 AGE とは

最近の研究から、全身のさまざまな老化防止の観点から、「AGE」という物質が関わっていることがわかってきました。
AGEは、誰でも、お肌や、骨、目、血管など、全身のあらゆるところに蓄積してくるのです。
この蓄積を阻止すれば老化が防止できるわけです。
AGEの蓄積によって、骨や血管がもろくなったり、皮膚の弾力性が低下したり、視力の低下などに関係していると考えられています。
ですから、AGEを増やさないことこそ、老化予防"アンチエイジング"になるのです!

老化物質AGEとは何なのでしょう?

実は、パンや肉を焼くと、コンガリとキツネ色に色づきますが、この色付きこそが老化のもとなのです。
この色付きはタンパク質の変化ですが、「メイラード反応」と呼ばれ、「たんぱく質」+「糖」=茶色くなるという老化反応です。
美味しくなる色付きの変化、「おいしさの方程式」が、実は、人の「老化の方程式」なのです。

人の体の中のたんぱく質と、食べ物から摂取する糖が、長い時間をかけて、「糖化」と呼ばれる反応を起こすのです。
これが、AGEだったのです。老化とはたんぱく質の糖化です。
AGEというのは、Advanced Glycation End-products(終末糖化産物)の頭文字をとったものです。

コラーゲンの糖化=老化

コラーゲンは、細胞と細胞をつなぐ接着剤のような役割を果たしており、コラーゲンなくして、生き物は多くの細胞を支えることができません。
肌の弾力や若さを保つだけではなく、体の中の細胞の土台なっているのです。
「糖化」の影響を受けやすいのは、そのコラーゲンなどのたんぱく質です。コラーゲンが老化しやすいわけです。
つまり、体中の細胞の土台であるコラーゲンが糖化されることが体の老化なのです。糖化されると茶色く劣化してくるのです。
老化防止と言うことは、コラーゲンを主とした体内のたんぱく質を糖化させないことができればよいわけです。

糖尿病は老化を加速

高血糖は糖化すなわち老化を加速します。
その最たるものは、糖尿病です。糖尿病は体の中にたくさん糖がありすぎる病気です。体の中にたくさん糖があることは糖化、すなわち老化を早めることになります。
糖尿病は、糖化という観点から見ると、実は老化防止と反対に、「老化を加速する病気」とも言えるのです。

糖尿病でない人も注意したいのが、食事の後の高血糖です。
炭水化物を主とした食事をすると、その炭水化物が消化されて吸収され、血液中の糖分が急上昇します。
最近、平常時の血糖値が正常でも、食後の血糖値が高くなる人が増えています。
これは、糖尿病予備軍の状態であり、放置していると糖尿病になってしまうかもしれません。
日頃から食後の血糖上昇に気をつけることが、糖尿病予防につながります。高血糖の状態を作ることは老化を行うことであり、高血糖を生じないようにすることは老化防止になると言うことです。

ですから、体の若さを守るためには、高血糖にならないよう注意したいものです。

(血糖値を上げないようにするため、炭水化物の量を極端に減らすことは危険です。ご注意ください)

糖化を防ぐ食事の摂り方

糖化を進めないことが老化防止につながります。

とはいえ、
あれを食べてはいけない、これを食べてはいけない、何カロリーまでしか食べてはいけないなどと制限をしてしまうと、長続きしません。

そこで今回ご紹介したいのは、食後の血糖値の急上昇を抑える、ちょっとした食事のコツです。
(これが、ためしてガッテンの言いたかったところです)

食事の時、ごはんを先に食べると、血糖値が一気に上がりやすくなります。(老化が進みます)
それに対し野菜などの食物繊維を先に食べると、その食物繊維が腸での糖の吸収を妨げますので、血糖値の上昇もゆるやかになります。(老化が防止されます)

糖化、すなわち老化を防止する食事のコツは、簡単なことですが「先に野菜を食べること」なのです!

食事の時に先には野菜を食べることにより
(1)野菜を食べる習慣がついたり
(2)ごはんが控えめになったりします
このことは老化防止はもちろんダイエットまでもできてしまうと考えられています。
糖化予防ということは老化防止であり、糖尿病予防につながる老化防止なのです。
(以上、ためしてガッテンの内容を筆者の理解において述べてみました。詳細は NHKのためしてガッテン を ご覧下さい)

オートミールは老化防止になります

オートミールは血糖値の上昇を抑制するため老化防止になります

たとえば、食事の前にオートミールのお粥を軽く一杯食べておきますと、オートミールの水溶性食物繊維が食べ物を包み込むため、吸収が遅くなって血糖値の上昇が抑制されます。
これはオートミールが老化防止を行っていると言っても良いわけです。
 
食物の中の炭水化物は分解されてブドウ糖などの糖に変化します。
炭水化物の代表例はご飯です。
結局、ご飯を食べると糖分を摂ったのと同じ事で、血液中の糖の濃度つまり血糖値が上昇してきます。
人の身体はよくできています。急に血糖値が上がり過ぎないようにインスリンが分泌されますが、効きの悪い人もあります。糖尿予備軍などと言われる人は大概このような悩みを抱えています。
暴飲暴食を続けていますと、本当に糖尿病になってしまい老化防止に逆作用となります。
血糖値の急激な上昇はインスリン分泌に負担をかけてしまいます。
このように、オートミールには食物による血糖値の上昇を抑制する作用があり、糖尿病を予防するとともに老化防止する効果もあります。
オートミールには水溶性食物繊維が多く含まれていますが、これはドロドロの感じのもので消化されないものです。
ご飯の前にオートミールを食べておけば、水溶性食物繊維がご飯にまといつき、消化吸収の速度が遅くなります。
ですから、血糖値の上昇を抑制し、糖化を遅らせますから老化防止になるものと推定されるわけです。
このため血糖値の急激な上昇が抑制され、膵臓のインスリン分泌に負担をかけないですむのです。
また、オートミールには満腹感を助長する作用がありますので、同時に過食防止にも役立ちます。

オートミールはまだまだ日本では馴染みの薄いものですが、ダイエットにも、糖尿病予防にも、さらには老化防止にも役立つものと期待されます。