オートミールダイエットと炭水化物の摂取

オートミールも炭水化物が主です
炭水化物の摂取

炭水化物の摂取

オートミールダイエットにおける炭水化物摂取の影響

ダイエットしているか、していないかにかかわらず、炭水化物を摂取するとエネルギーや脂肪になります。

オートミールは100g当たり380kcalのエネルギーを持っていますが、その大半は炭水化物によるものです。

米にしても豆にしても穀類はほとんど同じように炭水化物が中心で出来ています。

オートミールダイエットにおいては、朝食に粥にして食べますが、その量は大体30gほどです。エネルギーにすると、114kcalです。

昼食や夕食を入れて、一日1800kcal摂るとしますと、オートミールから摂る炭水化物のエネルギーは全体の6%にも満たない値です。

したがって、「オートミールダイエットにおける炭水化物摂取の影響」の答えとしては、ほとんど影響するほどのことはありません、ということになります。

炭水化物と言うのは、栄養学的に簡単に言えば植物が合成する糖のことなのです。

炭水化物は複雑な構造をしていますが、これが消化されると単糖というブドウ糖になってしまいます。

この単糖は吸収され、色々のところで使われますが、あまってしまうと脂肪となって蓄えられます。

このため、脂肪をつけたくないと言う理由で単糖の元である炭水化物を制限するダイエット方法です。

炭水化物を制限すると言うことは、炭水化物を摂取しないと言うことではありません。コントロール、つまり制御すると言うことです。

ダイエットとして炭水化物の摂取を制限するには次のような方法があります。


時間的な制限を行う

例えば、炭水化物を夕方以降は摂取しないなど、炭水化物の摂取する時間帯を制限するダイエット方法です。

現在の食事習慣では、身体的に朝、昼に摂った炭水化物で十分であることが多く、運動量が収束に向かう夕方以降の炭水化物摂取は消費されにくいのです。

ダイエットしているのに、夜食を食べないと収まらないという人は、このことを良く注意してください。

同じ200kcalの炭水化物であっても、夕食のときに一緒に食べるのならば単純に総摂取カロリーが200kcal増えるだけです。

ところが夜食に200kcalの炭水化物を取りますと、「夕方以降の炭水化物摂取は消費されにくい」ため、脂肪として何倍かの炭水化物を摂ったのと同じような結果になります。

ですから、炭水化物を夕方以降は摂取しないなどの考え方は、ダイエットとして理屈は通りますが、昼食以降、長時間炭水化物の摂取がなくなりますので、夕食抜きのような感じになり、問題があるかもしれないと思われます。


食事の中の割合を減らす

炭水化物は消化が良いため血糖値の上昇が早く、それに伴い多く発生するインスリンが体脂肪の生成を促進させるため肥満につながるという説があり、食事の中の炭水化物の割合を減らすのは一つの方法です。

しかし、朝食、昼食、夕食それぞれにおいて毎食炭水化物を減らした食事ができれば結構なことですが、消化吸収される糖がいつも少ないわけですから、辛抱できるかどうかが問題です。

この考え方を発展させて、「炭水化物抜きダイエット」というダイエット法が提唱されていますが、これはカロリーのことしか論じられておらず、色々の栄養素を必要としている人の身体は、例えばビタミン不足になったり、鉄の欠乏症になって貧血になるかもしれません。

サプリメントという考え方もあるかもしれませんが、広範囲に合理的に摂取することはなかなか難しいようにも思います。