ダイエットのキーポイント|炭水化物

炭水化物

炭水化物はダイエットのキーポイント

炭水化物は取りすぎると体脂肪の元になります。

このため炭水化物を一切摂らないダイエットカロリーコントロールもあるようです。

しかしこれは健康上問題です。栄養のバランスを失うからです。

炭水化物を摂ると肥るのだ、と理解した途端、では炭水化物を摂らなければ良いのだろうと早合点してはいけません。

ダイエットはあくまでカロリーをコントロールすることが目的ですが、健康を害するようなダイエットをしてはいけません。

炭水化物もビタミンやミネラルなどの微量要素も必要なだけはとらないといけないからです。

栄養素はバランスよく必要なだけ摂らなくてはなりません。

炭水化物の摂りすぎは肥満を招きますから、健康的にダイエットするには、炭水化物は少し控えめにしましょうと言うことなのです。

炭水化物は一度糖に分解され、吸収された後、消費されずに余りますと脂肪として蓄えられるのです。

ですから、ダイエットは、たんぱく質や脂質も当然ですが、特に炭水化物は余らないようにして、蓄えられていた脂肪を使わせるように摂取カロリーをコントロールする必要があります。

原理はこのように簡単なのですが、実際に行おうとするととても難しいのです。

なぜなら、お腹がすいてたまらず、つい間食したりつまみ食いしたり、甘いものを食べたりしてしまうからです。

オートミールによるダイエット法は、十分にこの点を検討してあります。

朝食をオートミールにするダイエット法は、ビタミンやミネラルなどを含め、炭水化物の摂取量を少なくしながらも、栄養素のバランスを保つように考えてあります。

さらに、オートミールの素晴らしい点は、カロリーを低めにしてもお腹が満足してくれることと、その状態が長持ちすること、要するに腹持ちが良いことにあります。


炭水化物とは

炭水化物とは、単糖が集まって出来ている有機化合物を総称して言う言葉です。

このため炭水化物は、糖質とも呼ばれます。

炭水化物は次のように分類されます。少しややこしいですがよく理解してください。

炭水化物の分類

炭水化物は次のように分類されます。


 炭水化物
    食物繊維
    糖質
      糖類
      でんぷんその他


つまり、炭水化物は食物繊維と糖質に分けられ、さらに糖質は糖類とでんぷんその他に分けられるのです。

でんぷんは糖質であり、糖質は炭水化物です。ですから、でんぷんは炭水化物の一つです。


炭水化物の吸収過程

澱粉を食べると、それは唾液によって二糖類に分解され、

  二糖類は胃液によって単糖類に分解され、

    単糖類は小腸で吸収され、

      エネルギーとして使われたり脂肪として溜まったりします。


でんぷん、すなわち炭水化物を食べ過ぎると脂肪がたまるのはこういうわけです。

炭水化物が少なくなると、溜まっていた脂肪が分解してエネルギーとして使われ、体重は減少します。


学術的な表現として、炭水化物と言われるは、その多くは分子式が炭素に水が結合した物質のように見えるため炭水化物と呼ばれるのです。

一般的な定義としては、炭水化物は糖およびその誘導体の総称です。しかし中には分子式 が水で表されない炭水化物もあるにはあります。


炭水化物の栄養学的分類

炭水化物の表示

日本には、健康増進法に基づく栄養表示基準というのがあります。

ここでは、国内で消費者向けに販売される食品には、「炭水化物」の含有量の表示を義務付けています。

特例として、炭水化物に代えて「糖質」及び「食物繊維」の含有量の表示も認められています。

また、これとは別に、状況に応じ「糖類」の含有量が表記される場合もあります。

炭水化物以外の表示方法

前述の炭水化物の分類を思い出してください。

炭水化物の中の多くが糖質であり、その糖質のほとんどが糖類であれば、炭水化物の含有量の代わりに糖類の含有量はどれだけですと表示しても許されるわけです。

例えば、「糖類ゼロ、無糖、ノンシュガー、シュガーレス」「低糖、従来比糖類○○%カット」などの表記をする場合です。

炭水化物は単糖が集まって構成されていますが、結局、消化により単糖に分解されてしまいます。

これを吸収し、身体の各部に運んで色々のところで使います。

しかし、もしあまりますと、飢餓状態の備えとして、脂肪として脂肪細胞に蓄えられます。

ですから炭水化物は脂肪の元と言われるわけです。


糖類の性質

糖類には色々のものがありますが、代表的な糖の性質を記してみます。


 砂糖・・・・・肥満になりやすい
 蔗糖・・・・・虫歯を作りやすい
 果糖・・・・・中性脂肪を増しやすい
 オリゴ糖・・・有用な腸内細菌を増す


甘いもの好きな方は肥満になりやすいです。

オリゴ糖は善玉菌を活性化する良い糖です。


糖質ではない炭水化物

炭水化物は糖質と、糖質でないものとに分かれます。

糖質でない炭水化物は食物繊維と言われます。
食物繊維は、食品の中にあって、人間の消化酵素では消化できないものと定義されていますから、炭水化物であっても消化されない物のことです。

オートミールは水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維をたくさん含有しています。

これらの食物繊維は炭水化物であっても消化されないのです。

特に精白されていない全粒のオートミール、つまり、オーツ麦の実を挽き割ったスチールカットオーツというオートミールはこれらの食物繊維を沢山持っています。

このような食物繊維としての炭水化物は、一般的に人間の健康にとって良い働きをします。

例えば水溶性食物繊維はコレステロールや糖質に絡み付いて消化吸収を遅らせます。

不溶性食物繊維は腸壁を刺激して排出をうながします。

このため糖質としての炭水化物の吸収も遅くなり、血糖値の急上昇を防止しますので糖尿病の予防にも役立つわけです。