オートミールダイエットと糖の関わり

ダイエットと糖

ダイエットと糖(炭水化物)

最初にオートミールでダイエットすることを考えてみます。

オートミールもほとんど炭水化物でできています。

炭水化物を取ると肥るとよく言われますが、なぜオートミールでダイエットできるのかと言うことです。

オートミールはほとんどが炭水化物でできていますが、そのうち10%ほどは食物繊維として存在します。

炭水化物でできていても食物繊維というのは消化吸収されません。

オートミールの食物繊維は水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の両方を持っています。

オートミールはめずらしい存在です。穀物の中ではトップクラスの食物繊維含有率をほこります。

オートミールでダイエットできるのは、この食物繊維が大きな役割を果たします。

細かいところは除外して、残りの90%はでんぷんを主体とする炭水化物です。

要するにオートミールは全部炭水化物でできていますが、そのうち消化できない炭水化物が10%あるわけです。


オートミールのおかゆを作るには、ダイエット用ならば30gほどを使います。

そうすると約100kcalになり、味付けなどではちみつなどを加えても200kcal見ておけば十分です。

通常の朝食は500kcal程度ありますがこれをオートミールのおかゆに変更するのです。昼食と夕食は今まで通りにします。

そうすると一日に300kcal低減できますから、1ヶ月間には9000kcal低減できます。

9000kcalというのは脂肪1kgに相当します。

ですから朝食をオートミールに変更すれば1ヶ月に1kg体重減少できるのです。


カロリー制限だけなら何もオートミールでなくても別の方法もいろいろあります。

でも、オートミールだとまず第一にたった200kcalのおかゆでもほぼ満腹になります。

それよりももっと素晴らしいことは、オートミールだとお腹が空いてこないのです。要するにオートミールは腹持ちが良いのです。

ですから間食したいという気持ちはほとんど出てこないわけです。

おまけにオートミールのもう一つの特徴は色々の味付けができるということです。

オートミール自身は薄味のため、ダシの素でどんな味にでもできるのです。

毎日同じ味では飽きてしまいますがオートミールは味を変えることができるのです。


炭水化物と糖

炭水化物は糖から出来ています。

炭水化物は多くの主食であるご飯やパンなどでんぷんのことだと思っても良いほどです。もちろんでんぷんのほかにも炭水化物はありますがたいていはこのでんぷんが主体です。

マカロニやうどん、そうめんなどもでんぷんを持っていますので炭水化物でできていると思ってもよろしいです。

炭水化物は唾液や胃液などで消化され腸から吸収されますが、これは炭水化物が糖に分解されて吸収されるということです。

吸収された糖は血液に入り、エネルギーとして使われたり、細胞を活性化させたり色々の所に使われます。

しかし炭水化物を沢山食べすぎると、これを分解した糖が余ってしまいます。そうすると身体はその余った糖を集めて脂肪として蓄えます。要するに肥るのです。

もし必要なほど糖が吸収されない場合には、蓄えていた脂肪を分解してこれを使います。 

ダイエットは、この食餌の摂取量を適切にコントロールすることによって、炭水化物を少しだけ不足気味にしてやるのです。すると血液中の糖分が不足しますから、余分な脂肪を燃焼させてくれ、ダイエットできるのです。


オートミールによるダイエットも一つのダイエット方法ですし、どのダイエットでもそうですが、何も炭水化物だけコントロールすればよいのではありません。色々の食品をコントロールしなくてはいけません。栄養のバランスを取らなくてはならないのです

特に気をつけなくてはならないのは、カロリーとしての糖は勿論、その他の栄養のバランスに気をつけなくてはいけません。

ダイエットを始めますと、食べる量が減少しますので、知らない間に栄養の偏りが生じてしまう可能性があります。

炭水化物を一切摂らないダイエットというのがありますが、炭水化物を摂らなくても、脂質やたんぱく質も分解して吸収されれば脂肪になることは出来ますので、沢山食べればダイエットできません。

それより、この方法のダイエットで気をつけなければならないのは、栄養素が偏り、ビタミンやミネラルなど、微量栄養素が欠乏しないとも限らないと言うことです。


糖と炭水化物の関係

炭水化物のことを糖質ということも有りますように、糖は、一般的には炭水化物と同義とされることが多いのです。

しかし厳密には、糖は炭水化物より狭い概念です。

糖質化学、分子生物学などでは炭水化物の代わりに糖質ないしは糖と呼ぶ場合が多いです。一方、栄養学や生化学では炭水化物と呼びますが、徐々に糖質と呼ぶようになりつつあります。


糖の分類と性質

二糖   単糖2分子が結合して1分子となったものを二糖といいます。

三糖   単糖3分子が結合したものを三糖といいます。

オリゴ糖  単糖2分子〜20分子程度が結合したものをオリゴ糖といいます。

多糖   さらに多くの単糖が結合したものを多糖といいます。


糖の水酸基を水素に置換したものをデオキシ糖、

アルドース末端の炭素をカルボキシル基に置き換えたものをウロン酸、

水酸基をアミノ基に置き換えたものをアミノ糖、

ケトン基やアルデヒド基がアルコールに還元されたものを糖アルコールと呼びます。


環状ヘミアセタールにおいて、五員環の物をフラノース、六員環の物をピラノースと呼ぶ。基本的に糖の種類によって大多数がフラノース若しくはピラノースとなりますが、若干の異性体を含みます。

つまり、大多数がピラノースでも、若干のフラノースを含むわけです。


また、炭素の数によっても分けられます。糖を構成する炭素の数が3つであれば三炭糖(トリオース)、4つであれば四炭糖(テトラオース)、5つであれば五炭糖(ペントース)、6つであれば六炭糖(ヘキソース)、7つであれば七炭糖(ヘプトース)となる。ただし、このような名称は専ら単糖にのみ用いられます。


物理的性質

単糖やオリゴ糖は水に溶けやすいが、多糖は水に溶けにくくなります。


単糖やオリゴ糖は甘味のするものが多く、また無色・無臭のものが多くなります。


化学的性質
単糖やオリゴ糖が有機化合物でありながら水に溶けやすいのは、疎水性の炭化水素基の割合に対して親水性のヒドロキシ基の割合が大きいことによるものです。

多糖では炭化水素基の割合が大きいので、水に溶けにくくなります。