スチールカットオーツ

スチールカットというのはオーツ麦を挽き割ったものです
スチールカットオーツ

オートミールとは


スチールカットオーツはオートミールの一種です。

オートミールと言うのはオーツ麦の実をあらかじめメーカーで加工しておいて、使う人は短時間で調理できるようにしたものです。

加工の方法によっていろいろのオートミールになるわけです。

オーツ麦は冷害にも強く、昔は小麦畑の雑草として扱われていたのほど食べにくいものなのです。

食べにくいというのは、なかなか煮えてくれず、調理に時間がかかるということです。

一日かけて煮なくてはなりません。

近年になって、いろいろの技術が発達し、調理しやすいように加工したオートミールができるようになったわけです。

スチールカットオーツとは


スチールカットというのは、オーツ麦の実を2〜3個に挽き割ったもののことです。

小さく割ったことで表面積が増し、煮込むのに時間をあまり要しなくなるわけです。

このように調理時間を短縮するように加工した物がオートミールです。

スチールカットのほかにも色々のオートミールがありますが、これはまた別の所でお話ししましょう。

スチールカットというと、鉄の刃で切ってあると感じられますが、鋭い刃で切るよりも割った方が表面積が多くなり調理しやすいオートミールになります。

アイリッシュオーツとも言います。

オートミールの一種です。

オーツの実からモミ殻を取り去ったものをオートグローツと言いますが、オートグローツは調理するのが困難です。

オートミールというのは、オーツの実を調理しやすく加工したものの事を言いますが、どの程度まで調理しやすくしてあるのかなどと言う定義はありません。

しかしスチールカットオーツは、現実的に加工してないオーツ麦よりも短時間で調理できますので、これはオートミールの一つであると言ってよいわけです。

オーツ麦は、燕麦とも呼ばれます。エンバクと読みます。オートミールはエンバクを加工したものであると言ってもいいですし、燕麦から作ったと言ってもいいわけです。

スチールカットオートミールの原形想像


スチールカットを文字通り解釈すれば、鉄で切ると言うことになりますが、挽き割りとも言われます。

想像ですが、昔の人は最初のころは石でたたいて割ったりしていたのではないでしょうか。石臼で挽いていたときもあったかもしれません。

抹茶を挽く臼の様に上下ぴったり合っていては粗挽きはしにくいでしょうから適当に隙間のある臼か何かで割っていたのではないかと想像します。

オーツの実は固くてなかなか煮てもやわらかくなってくれないので、苦労されたと思います。

近代のオートミールであるスチールカットは、スチールカットだからと言って何も鉄の刃に限ることは無く、オーツの実が2つか3つになる程度に割れればいいわけです。

現在は少し隙間を設けた二つのローラーの間を通すことによって、何個かに割っているようです。

スコットランドでは、粗挽き、ピン、細挽きの3種類が使われます。

オートミールの2つの意味


オートミールと言うのはこのように調理前の状態の言うのですが、調理済みのものをもオートミールと言うようになってきています。

つまり、オートミールを煮てオートミール粥を作ると言う事です。単にオートミールを作るとかオートミールを食べる、と言っても通用すると言うことです。

すなわち、オートミールには材料としての意味と、調理しあがったものの2つの意味があるのです。


スコットランドでは古くからオートミールが食べられており(この場合のオートミールは調理済みを意味します)伝統となっています。

オーツの実を粗挽きにしたものを一晩水に付けておき、翌朝1時間ほどかけてお粥にしています。

言い直せば、スチールカットしたオートミールを一晩水につけるわけです。

スコットランドの例は、ダイエットのためではありません。主食の一部として考えられていたようです。

お粥のことをポリッジと言いますが、オートミール・ポリッジの作り方の例を記します。

1人300ccの水を鍋に入れて煮立たせます。

中挽きのオートミール(スチールカットオーツ)をカップ1杯半程度加えて木の棒かしゃもじでかき混ぜ続けます。

粥状になったら火を弱め、 更に10分ほどゆっくりかき混ぜて出来上がりです。味付けは塩だけでもいいですが、好みにします。

粗挽きのスチールカットオーツを使う場合は、一晩薄い塩水に浸しておいてから、翌日先のような要領でポリッジにします。

このようにして作ったオートミール粥は歯ごたえも良く、大変美味しいといわれます。

このHPでも紹介していますが、本格的なオートミール粥はインスタントオートミールではなく、スチールカットオーツで作ると良いです。

現地の人にインスタントオートミールを試食してもらった所、あまりお褒めの言葉は聞けなかったと言う話もあります。

それは好き好きでしょうけれども、オートグーローツをどの程度まで細かくするかで歯ごたえが違ってくるでしょう。

オートミールの特徴と効果


オートミールには色々のものがありますが、このスチールカットオーツのみが過熱されていません。

他のもの、ロールドオーツやクイックオートミール、インスタントオートミールはあらかじめ熱を加えられています。

スチールカットオーツにはオーツの実のすべてがそのまま入っています。胚芽も外皮もそのままです。(米で言えば玄米を割ったようなことになります)

そのため他のオートミールよりもミネラルなどが一番多く含まれています。

オートミールがダイエットになぜ良いのかと言うことを簡単にお話しておきます。

オートミールには多くの食物繊維が含まれており、これは水分を吸って体積膨張します。

このため朝食の場合ですと、約30g程度でも満腹感が得られます。味付けのために蜂蜜を入れたりしますので大体200kcal程度です。

更に詳しく言いますと、その食物繊維は、水溶性のものと、不溶性のものからできています。そのうちの水溶性のものが水分を吸ったり、コレステロールを包み込んだりしてくれるのです。

不溶性の食物繊維は腸壁を刺激して、便通を促し、いらないものを早く排出してくれます。そのような作用があるため、オートミールはダイエットに良いのです。

普通の朝の食事は大体500kcalほどありますので、これだけで300kcalの低減ができます。

健康的に体重を落としていくのには、月に1kgくらいと言われますが、この程度のカロリー制限がダイエットにはちょうど良いのです。

昼や夕は普通どおりでよいです。ただ、夜食や間食はいけません。

ダイエットにおいてもう一つ大切なことは、よく運動して筋肉を付けなくてはいけないということです。

筋肉質になればカロリーを消費してくれますから、ダイエット食をやめても体重増加を防いでくれます。

つまり、リバウンドをしにくくしてくれるのです。

(スチールカットをご希望の方は、下の、"オートミール通販" にてご紹介しておりますのでご参考まで)