オートミールの親 オーツ麦の故里

オートミールの親オーツ麦の故里

オートミール関係商品紹介

オートミールの原料であるオーツ麦は、色々の呼び方があります。

燕麦、エンバク、オートムギ、オート、マカラスムギなどと呼ばれます。

イネ科の一年草です。

冷涼な土地を好む植物で、原産地は中央アジアと考えられています。

いつごろから栽培されていたか正確な所はわかりませんが、一説によりますと、有史以前に既に栽培されていたと言われます。

オーツ麦の故郷は中央アジアなのです。

一年草ですから、種の状態で冬を越し、温かくなってくると芽を出すわけです。

小麦などを作っているときの雑草として生えていたものを、試しに食べてみてこれはいけると思ったのかもしれません。

2000年以上も前のご先祖さんがそのことを発見し、種を取っておいて蒔いたのでしょう。栽培されていたと言うことからそのように思われました。

今は工場で加工されてオートミールという食べやすいものになっていますが、昔の人は大変だっただろうと思います。

第一に一番外側の籾殻がしっかりくっ付いていてなかなか取り難いのです。

これを一つ一つ外していたなんて並大抵のことではありません。

日本に伝わってきたのは明治以降のことですが、当初は家畜の餌として使われていました。

藁は今でも飼料として利用されますし、畑で生育中のエンバクをそのまま土壌に鋤きこみ、緑肥としても利用されます。

冷涼な土地を好むことから、日本では北海道で作られています。

世界的にはソ連、ヨーロッパ、北アメリカに多く、特に小麦の生産量の少ない地域では主食として用いられたこともあります。

北海道ではオートミールにまで加工して販売されています。

オーツ麦は穀物には違いありませんが雑穀に分類されています。

雑穀というのは、全世界で米のようにどこでも栽培されているのではなく、限定的なところでしか栽培されていない穀物のことを言います。

それでもオーツ麦はオートミールの原料として、あるいは飼料として栽培が盛んであり、イネ、ムギ、トウモロコシに次いで四番目の栽培面積となっています。

オーツの実は、1000粒で約40g程度で、小麦に比べて脂質は2倍以上あり、たんぱく質も多く含まれています。

この実の部分を加工してオートミールにするわけですが、粘り気が少ないためオートミールだけではパンを作ることは出来ません。