オートミールの元の姿オートミールの元の姿
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オートミールはオーツ麦、つまり燕麦(エンバク)から作られます。 その形は、ツバメの羽のようである所から、燕(ツバメ)という字を当てられたわけです。 草丈は60〜160cmくらいで、葉は線形で小麦のそれよりやや広く、茎は灰色がかった緑色。 穂は茎の頭部から出て全長15〜30cm。穂の格節から小穂が出て、この小穂にツバメの羽に似た殻をつけた実がなります。 これは通常二個一組となって結実します。 ![]() この実は"ふ"と呼ばれる外皮に包まれています。この外皮の形が、写真のようにツバメの羽に似ているのです。 その外皮は殻(カラ)とか籾殻(モミガラ)と言いますが、硬く丈夫でとても人間の食べられるものではありません。 実際に私はその籾殻を外してみたことがありませんので、正しいかどうか分かりませんが、この籾殻は中の実にしっかりくっ付いていて、なかなか取り難く、外すのには苦労するそうです。 イネの場合は、米という種子を籾殻が覆っているのと同じことです。籾殻を取り除くと玄米というイネの種子が出てくるわけです。 イネの場合、籾殻を外すには現在は機械を使っていますが、二つの同じ方向に回っているローラーの間を通すだけなのです。 どうして籾殻が取れてしまうのか不思議でしたが、二つのローラーの回転速度をわずかに違えてあるのだそうです。そのためローラーの間ですり合わせられるようなことになっていることを知りました。 オートミールの元の姿であるオーツ麦の場合は、イネの場合と同様に、この外皮である籾殻を取り除くと、オートグローツと呼ばれる実が出てきます。 このオートグローツは玄米に相当します。 オートグローツは細長い楕円体で灰褐色をしており、この楕円体の背面には麦特有の溝があります。 |