血液中の脂質

血液中の脂質

血液中の脂質

オートミールの食物繊維は血液中のコレステロールを低下すると言われます。

血液中には脂質として、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸などが含まれています。

更に、ビタミンA、E、Dやホルモンなど、脂溶性の物質も含まれています。

主な脂質についてそれぞれの役割を理解しておきましょう。

コレステロール

コレステロールは、人体を構成する細胞の細胞膜を作る材料になっています。

また、性ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの材料となっています。

コレステロールは性腺や副腎に運ばれて、これらのホルモンを作るときの材料に使われます。

もう一つの大切な働きは、胆汁酸を作るために必要になると言うことです。

コレステロールは肝臓に運ばれ、酵素の作用によって胆汁酸に変えられます。

このように重要な働きをするコレステロールであり、身体にとってなくてはならないものです。

一日に必要なコレステロールの量は1000mg〜2000mgで、食べ物から小腸を経て取り込まれる分と、肝臓で合成される分とがあります。このうち肝臓で合成される分の方が多くなっています。

人体には約100gのコレステロールが存在しています。

脳に25g、筋肉に25g、肝臓や動脈壁などに40g、血液に10g程度です。

中性脂肪

中性脂肪はトリグリセライドとも呼ばれますが、体内でエネルギーの元となる脂肪です。

食事によって取り込まれた中性脂肪は、脂肪酸となって小腸に吸収され、さらに小腸において再び中性脂肪に合成されます。

出来た中性脂肪はリンパ管を通って血液に入ります。

この中性脂肪の元は、食事の中の中性脂肪ばかりではなく、食事の中の糖質やアルコールもその原料となります。

皮下脂肪や内臓脂肪、脂肪肝など肥満となる脂肪はこの中性脂肪です。

リン脂質と遊離脂肪酸

リン脂質はリンを含んだ脂肪で、コレステロールと密接に結びついており、コレステロールとともに細胞膜を構成する成分です。

りん脂質は水と脂肪の両方の性質を持っており、身体の中で水に溶けない物質を水になじませる働きもします。

遊離脂肪酸は即戦力として活動するエネルギー源です。最初にエネルギーとして使われます。

身体の活動におけるエネルギーは血液中の糖から供給されますが、その糖が少なくなってくると、脂肪細胞に蓄えられていた中性脂肪が遊離脂肪酸になって血液中に出てきます。