オートミールの食物繊維

オートミールの食物繊維

オートミールの食物繊維


オートミールはとても良い食物繊維をたくさん持っている穀物です。

オートミールの食物繊維含有量は穀物の中ではトップクラスです。

食物繊維には2種類ありますが、オートミールはその両方共を持っているため腸に対してとても良い効果を発揮します。

オートミールは2種類の食物繊維を持っているとお話ししましたが、それは「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」のことです。

それぞれの働きをお話ししましょう。

水溶性食物繊維


そもそもオートミールに限らず、食物繊維と言うのは、人間の消化酵素では消化できない食品中の成分のことを言います。

その中で水に溶けるものを水溶性食物繊維と言います。

これが水に溶けるというか水分を吸収しますと早い話、ノリのようにドロドロした状態になります。

このためオートミールを食べるとそのドロドロした水溶性食物繊維が例えばコレステロールなどに絡みついてしまいますから、そのコレステロールはなかなか吸収されません。

このドロドロした状態は長く続きますので、便の中に混ざりこみますとその便は軟らかさを長く保つことができます。

カチカチの便になりにくいわけです。ですからオートミールは腸にやさしい働きをするわけです。

オートミールの水溶性食物繊維はコレステロールだけにまとい付くわけではありません。

炭水化物や脂肪にもまとい付き、その吸収を遅くします。

オートミールと一緒に食事をすれば、腸から吸収される速度が低下しますから血糖値の急上昇を防ぐことができます。

これは膵臓を守ることになり、糖尿病の予防に役立ちます。

オートミールは糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの予防に役立つわけです。

不溶性食物繊維


オートミールは不溶性食物繊維も持っています。

この不溶性食物繊維は胃や腸に働きかけをします。

腸壁などを刺激して蠕動運動を活発化させ、排出を促すわけです。

要するに、オートミールの水溶性食物繊維は吸収を遅くし、便を軟らかくしてくれますが、オートミールの不溶性食物繊維は排出を促すわけです。

この両方が協力して作用しますでオートミールを食べることは腸にやさしいとともに健康増進に役立つのです。

オートミールによるダイエット


ただ単に体重を減らすのであれば、何も食べないでいれば良いわけです。

しかしもし本当にそんなことをしたら死に至るほど健康を害してしまいます。

人間は生きていく上においてはそれなりのカロリーをどうしても必要としているからです。

心臓を動かし続けるにはエネルギーが必要ですし、呼吸するにも肺を動かさなくてはなりません。

このような必要最低限のカロリーのことを基礎代謝と言います。

基礎代謝と、歩いたり荷物を持ったりする運動に必要なカロリーの合計が消費カロリーです。

一方、食事やおやつなど口から入って吸収されるカロリー合計が摂取カロリーです。

摂取カロリーが多すぎて、消費カロリーを上回ることになればその余分な分は脂肪として蓄えられ、肥ってくることになります。

逆に、摂取カロリーが少なくて、消費カロリーに及ばない場合には、人間の身体は、蓄えておいた脂肪を分解して使うわけです。

ですから摂取カロリーを少なくすればダイエットできるのですが、その実行には問題があります。

とても我慢できないのです。

ダイエットを始めると、お腹が空いてたまらず、つい間食したりおやつを食べてしまうのです。

これでは摂取カロリーを抑えることができませんからダイエットはできません。

そこで、良い方法があります。

お腹があまり空かない方法です。

それがオートミールを食べる方法です。

朝食をオートミールのおかゆにすると、食物繊維が多いために消化が進まず、お腹が空いてこないのです。

オートミールは腹もちが良いわけです。

ですからオートミールを食べておけば間食したいという気持ちは起きにくくなりますし、我慢する必要がないのです。


食生活と腸


オートミールはコレステロールを減少させ、高脂血症やダイエットに役立ちます。

また、オートミールの食物繊維は腸をきれいにする効果を持っています。

食生活そのものの量や質、それに食べ方はこれでよいのか見直してみましょう。

ダイエットするのだといって、食事の量を少なくしますと、便秘になりがちです。

ダイエットのためには摂取カロリーのコントロールは必要ですが、食事の量を減らす必要はありません。


便がスムーズに排泄されるためには十分な量の食事が必要です。

食べなくて、飲まなくて、入れなければ出るわけがありません。

オートミールならば、少量でも食物繊維が水分で膨張しおなかを満足させてくれ、長持ちします。

ダイエットしてもスムーズな排泄に効果があります。

腸をきれいにするためには、まず便通が心地よく行われなければなりません。

そのためにはオートミールなど食物繊維の多い食品を摂ることが大切です。

もう一つ大切なことがあります。

それは、リズムです。

身体にはリズムがあり、食事はそのリズムの要(かなめ)になります。

いつも大体同じ時間に食事をすること。

これが身体のリズムを整えてくれ、腸をきれいにしてくれるのです。


腸の問題点を作り出しているのは次のような食生活です。

思い当たる方は食生活の改善をするほうが良いと思います。

朝食抜きの費が多い
朝食後すぐに勤めに出て行く
食事の時間が不規則
ダイエットのため食事の量を減らしている
ダイエットのため、ご飯やパンを食べないようにしている
脂分は摂らないようにしている
食べ過ぎや飲みすぎることが多い
デザートは果物よりも御菓子を頼む
献立に栄養バランスのことは考えていない
外食が多い
野菜はあまり食べない
大豆や納豆など豆は食べない
肉を主として食べる
食事から食事まで飲み物はとらない


7項目以上該当すれば、腸にとっても過酷な状況です。早めに食生活の改善をしましょう。