糖尿病予防

糖尿病予防

糖尿病予防


オートミールの水溶性食物繊維は食べたものの中の炭水化物などに絡みつき、消化吸収を遅くします。

その結果、血糖値の上昇を抑制し、インスリンの分泌を抑え、膵臓の負担を軽くします。このため糖尿病の予防に役立ちます。


オートミールには食物繊維が沢山含まれています。

しかも、玄米には含まれていない水溶性食物繊維も含まれています。

水に溶けない不溶性食物繊維も血糖値の上昇抑制の働きをしますが、この水に溶ける水溶性食物繊維は効率的に血糖値の上昇抑制を行います。


食物の多くは炭水化物を含みますが、これは糖質の一種です。

食事をしますと食べたものが消化され吸収されるのですが、炭水化物を消化すると言うことは、複雑につながっている分子の鎖を切ってしまい、小さな分子であるブドウ糖に分解してしまうということです。


吸収するということは、消化によって小さくされた分子を腸壁を通して血液の中に取り込むことです。

言い換えれば、吸収するということは、血液の中のブドウ糖の量を増加させるということです。


血液の中のブドウ糖の量のことを血糖値と言います。

血液の中の糖の値です。


このようなメカニズムによって、食事後には血糖値が上昇しますが、血糖値の上昇を抑えるためインスリンが分泌されます。

インスリンは膵臓から出されますが、あまりにも大量にインスリンを要求することが続きますと、膵臓のインスリンを作る機能に支障をきたすようになります。

そうなりますと、血糖値の上昇に対して抑制してくれるインスリンが出てこなくなるわけですから、血糖値は高いままの状態になります。

血糖値が高いままですと、ついには尿の中にまで糖が出てきてしまいます。

これが糖尿病です。


このような糖尿病を予防するためには、食事後、血糖値を急上昇させなければよいわけです。

そうすれば膵臓を傷めることもありません。


オートミールは食物繊維を多く含んでいます。

その食物繊維は食べたものに絡み付いて、消化酵素との接触を阻害しますので、消化が遅くなります。

つまり、オートミールは消化を遅くすることによって、血糖値の急上昇を抑制します。

ですからオートミールは糖尿病の予防に役立つのです。


さらに、オートミールの食物繊維は、水分を吸収して膨張しますので、満腹感を与えます。

このため、あまり沢山食べないうちに食事をやめることが出来ます。

したがって、摂取エネルギー自身を抑制することが出来ます。