オーツ麦の世界への伝播

オーツ麦の世界への伝播

オーツ麦の世界への伝播


オートミールはオーツ麦を加工して作られています。

オーツ麦はそのままでは調理するのに時間がかかるため、今はオートミールに加工されます。

一世紀の終わりごろには既にヨーロッパにおいて主食として用いられる大切な作物として栽培されました。

一世紀の頃の人が主食にしていたわけです。

米で言えば玄米に相当する状態では、オーツ麦の種子は相当食べるのに骨が折れたことと想像します。

根気良く煮ていたのでしょうか。

オーツ麦は世界中に伝播していますが、アメリカに伝わったのは随分遅く、一七世紀ころになります。

アメリカ大陸発見後の移民団によって伝えられました。

カナダへは比較的近くなのですが、それから百年ほどしてかかっています。

ところが中国への伝播は意外に早く、七世紀から十世紀頃に伝わったと思われます。

日本への文化の伝来は、中国を経由するものが多いのですが、日本には随分遅く、明治の初めになってようやく伝来しています。

北海道の開拓のための作物として、耐寒性の優れた作物が選ばれ、オーツ麦を洗濯したのでしょう。

北海道というかなり厳しい環境にも耐えられる作物としてこのオーツが栽培されるようになりました。

その後、東北地方にも広がってきました。

オーツ麦は食物繊維を多く含み、そのため腹持ちがよい食物です。

ただ、腹持ちがよいと言うのは一方向からの見方であり、別の方向から見れば、消化の悪い食物であるとも言えます。

オーツ麦を加工して調理しやすくし、しかも食物繊維は残したままにする方法があります。スチールカットです。

いわゆる挽き割りにしてオートミールにするわけです。

一般的には、現在の食生活は容易に消化されるものばかりが多く、食物繊維の不足が心配されています。

米の場合、白米よりも玄米の方が食物繊維が多く、玄米の粥が注目されているのも同じことだと思われます。