オートミールのダイエット効果と栄養学

オートミールのダイエット効果と栄養学

オートミールのダイエット効果

オートミールはダイエットに対して大きな効果を発揮することは間違いありません。

栄養学的に計算してみればすぐにその効果は確認できます。

簡単に要点だけを述べますと、朝食をオートミールに変更するのです。

そうすると一日に300kcalほどカロリーを減らす効果が有ります。

1ヶ月ならば9000kcalです。

これは脂肪1kgに相当します。

ですから1ヶ月に1kgダイエットできる効果が有るのです。

でも、オートミールならではのダイエット効果はそういう所にあるのではありません。別の所にオートミールの真の効果があります。

オートミール以外の別のダイエット食品でも同じようなことはできますが、オートミールでダイエットすると素晴らしい効果が有るのです。

普通の場合、カロリーを少なめにするとお腹が空いてたまりません。それでついついつまみ食いしたり間食したりしてしまいます。

ところがオートミールは大変腹持ちが良いのです。お腹が空いてこないという素晴らしい効果があるのです。

オートミールならではのダイエット効果はここにあります。

更にオートミールの食物繊維は動脈硬化の予防などの効果も持っています。


オートミールのダイエット効果に対する栄養学的分析

少したいそうな表題になってしまいましたが、かみ砕いてわかりやすくご説明しましょう。

オートミールと言うのは、オーツ麦、別名エンバクと言う麦から作られているのですが、このオーツ麦は穀物の中ではトップクラスの食物繊維を含有しているからなのです。

このオートミールの中の食物繊維は水分を吸って膨張し、おなかを膨らませる効果を持っています。

そうしてその食物繊維というのは消化吸収されない物ですから、お腹が空かせない効果を発揮するのです。

オートミールはダイエットのためにはありがたい効果を発揮してくれるのです。

要するに、オートミールは食物繊維を沢山持っているので、ダイエットのために低カロリーしかとらなくても、お腹を空かせずに済むという効果を出してくれるわけです。

オートミールダイエットの方法

オートミールの成分分析や、エネルギー分析なども行い、後述のような栄養学も駆使し、ダイエットのための食事として適していることを明らかにできますが、ダイエットはカロリーコントロールだけでは効果を出せないのです。

朝食をオートミールにすれば1ヶ月に1kgのダイエット効果が出ると言いました。オートミールでカロリーコントロールすれば確かに体重は落とせます。

しかし問題は、リバウンドです。体重が目標にまで下がり、通常の食事に戻した途端、みるみる肥ってしまう現象です。

ですからリバウンドの原因や防止方法など基礎的なところから理解し実践しなければなりません。

オートミールダイエットの結論を言いますと、1日300kcal減らすことと、運動して筋肉を付けるということです。

よろしいでしょうか。運動して筋肉を付けることが必要なのです。

もう一つ大切なことは、栄養学的に考えて、栄養素のバランスを取らなくてはならないと言うことです。そうでないと健康を害してしまいます。ダイエット効果どころではなくなってしまいます。

朝食にオートミールを使うのはダイエットのために良い効果が出ますが、昼食や夕食は、栄養バランスの点から今までどおりの食事をしていただくようお勧めしています。

ダイエットの正しい方法は、ダイエット食品と通常食品とを混用し、運動するということです。そうすれば必ずダイエットは成功するでしょう。

栄養学

栄養学とは、食品やその成分がどのように人間の体の中で利用されたりしているかを、研究する学問です。

ダイエットを行う上でも栄養ということについて勉強することは大切なことです。

栄養学とは、学問としてどのような位置づけにあるのか、ダイエットを志す方は知っておかれたほうがよいのではないだろうかと思います。

ただ、目的はダイエットにあるのですから、斜めに読んでくださっても結構です。


栄養と言いますと、分かったようでわからないのではないでしょうか。

生物はなにがしか、自分の身体を維持成長させるために効果的な物質を自分以外の外の世界から取り入れています。

取り入れた物質を効果的に利用することを栄養と言っているのです。人間がなにがしかを取り入れそれを利用することについての学問が栄養学なのです。

日本における栄養学の歴史

日本ではこの栄養と言う知識はいぜんはほとんどありませんでした。明治4年になってやっとホフマンというドイツ人が栄養学について教えてくれたのです。

しかしまだその時は医学の一部としての知識であって、栄養学として体系が作られてはいませんでした。

栄養学の創始者として佐伯矩があげられます。彼は北里柴三郎の門下として細菌学を研究しましたが、明治40年に、アメリカのエール大学にまねかれていますし、ヨーロッパをも遊学しています。

そうして大正3年、はじめて佐伯によって栄養研究所が作られ、医師10名、高等師範1名に栄養学に関する学問として教えられました。

大正13年に佐伯は私費を投じて栄養学校を設立しています。生徒は1年間の学業を修め、「栄養士」という称号をもらい活躍を行いました。

佐伯矩は海外でも精力的に講義を行っています。昭和9年、栄養学会が正式に独立を認められています。